また積もりました
  201202



お空で神さま大そうじ


ぱさぱさぱさ
けふけふけふ
はらはらはら

あ、ほら
まっしろな粉が降ってきた





また降った
  201202


風がやんだら無重力

困ったもんだね
重さを持たないみたいに
スローモーションだね



曇りのち
  201202


雲をつきさし貫いて

差し込む。



んんなんかまるで日本の教育のようだね?
  201202



いいのいいの。
好きなだけ溶かしておきなさい。




続きなんかじゃないんだから!  201202


いつか冷たい外気に自ら固まるから。




おかえりって言葉はあったかいよね
  201202



ただいまただいまあったかい部屋

ポケットに冷たい空気を詰め込んで
君はたくさん持って帰ってきたよ。




あたま、しょうしつ(消失)  201201


なにかふたつの意見が

なにかふたつのことが

頭の中に浮かんでくる

たとえばそれが、対極にある2つのものだとしたなら

片一方のことを考えている間に、
もうひとつの考えが、頭の中からなくなってしまう

おもいだせない

「あぁ、もう俺には可能性がないんだ」とでも言うように
ふっといなくなってしまう

どんなにそちらのことを考えながら片一方を考えていたとしても
一瞬でもどちらかに気が集中すれば、たちまちいなくなってしまう。

さみしい。

どうにか共存できる道はありませんか。



音も好き
  201201




びさびさびさって弱く聞こえる

しゃんしゃんしゃんって鈴みたいに聞こえる

ぼっぼっぼって落ちてくるのがかわいい

目の前を通り過ぎるときはらはらってスピードに似合わない声出して落ちてくとこも好き

雪は好き





雪が降った  201201



空が灰色に染められたんだ

白靄が世界を包んで境界をなくした

ぼろりぼろりと剥がれ落ちたそれは、

さらりさらり

重みを持ってひらりひらり。

雨よりも若干遅く落ちるそれは、

触れようと思えばするり

私の手をよけ落ちていく

べちょり

さしだしたてのひらをよけた白い水気を帯びた塊を眺めていれば、
不意に腕に何かが潰れる。

次から次へと落ちるそれは、塊のようで水のようで

地面につけばずんずん積もる

足をつかんではなさない

重くてかたい

けれど冷たい手ですくってやれば、
ふわりとこの手におさまるのだ

まるではねのように
どこかにとんでいってしまうのではと思うくらいに。




2つのメリット  201201




甘ったるい匂いに気持ち悪くなってしまったと言うのなら、

いっそのこと吐いてしまわれてはいかがです

 

ほら、もう気持ち悪くないでしょう